· 

無農薬栽培のキュウリの育て方・一般的な整枝

こんにちは。

 

神奈川・相模原(相模湖)で自然栽培の野菜やハーブを育てながら農的暮らしの講座を開催している「すどう農園」です。
 

「無農薬栽培の野菜づくり教室・さとやま農学校」ではすでに二度に分けて固定種のキュウリ「四葉(スーヨウ)」を育ててきました。もう何年も種取りをしてきた四葉キュウリなので、すっかり相模kぉの気候風土に根差した感じで安定感があり、今年もまた種を無事にとることができました。そしてまだ収穫は続いています。そこで今回は趣向を変えて市販の交配品種を育ててみます。今回選んだサカタの「フリーダム」は無農薬栽培の農家さんもずいぶん育てています。四葉とは対照的にイボがなく、軽い食感。どちらが良し悪しではなくて、野菜のバリエーションを比べて欲しいと思っています。 私が最初に収納してすぐ作ったキュウリはタキイの「夕すずみ」でしたが、やはり同じような食感で、なんだか懐かしくなりました。
 

そのあとは別の、キュウリ専門に品種を作っている種苗会社の品種を何年かつくりました。こちらは育種に当たる技術畑の方がそのまま営業もやっていて、電話のサポートだけでなく実際に畑に足を運んであれこれとアドバイスをしてくださったものです。キュウリ農家で無農薬栽培はかなりの少数派ですから逆に先方も色々と興味を持っていただいて、意見交換は時に民宿に泊まりこんで夜更けまでキュウリや野菜談義をしたこともありました。私自身、大学時代が育種を先行していたので、その道のプロにリアルな話を伺えたのは今なお貴重な経験です。育種というのは一つの品種を作り出すのに何年もかかり、あるいは途中で陽の目を見ずに消えてしまうこともあります。それはつまり製造業の商品開発そのものですから、やはり職人魂のようなものがあるのです。企業の看板を背負う以上、SNSなどで自分の意見を発信することもない、縁の下の力持ちです。そこへ行くと、農家は多少のしがらみはあっても、それでもかなり好きなことを言える自由な職業です。キュウリの様子は下の動画でもご覧いただけます。