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踏み込み温床の作り方・家庭菜園向き①

踏み込み温床の作り方・家庭菜園向き@さとやま農学校
踏み込み温床の作り方・家庭菜園向き@さとやま農学校

こんにちは。

農的暮らしの楽しさをお伝えする講座を開催している「すどう農園」です。

 

3月から今年度の「さとやま農学校」の開講に向けてハウスの移築も大方できあがり、育苗のための踏み込み温床を作っています。2月12日が旧暦の元旦ですが、旧暦は月齢に基づいたものなので元旦は新月になります。つまり月と太陽が同じ方向にそろうために引力も強くなります。その新月の前後数日間に種をまくのが良いとされています。実際には農家はそうそう月にばかり合わせていられないし、他の要因もかかわってくるのですが、一つの節目として大事にしたいものです。
 毎年踏み込み温床を作っていますが、あくまでも家庭菜園規模でできるもの、というのが大事なポイントです。有機農家のように数トンの素材をトラックやホイールローダで集めて踏み込んで、ということは現実的ではありませんし、かといって小さすぎても醗酵熱が得られません。集められる素材も無理ないものであること、などなどの限定要因は多いわけです。
 「この素材がないと温床が作れない」となるのでなく、基本の理屈を理解して、応用させることが大事です。農的暮らしというのは温床に限らず、そうやって身の回りにあるものをあれこれと組み立てて作りこむ世界です。人類学者のレヴィ・ストロースがいった「ブリコラージュ」つまりは「周囲にあるもので何とかする」賄い仕事。考えてみれば毎日の献立だって、あるいは介護のちょっとした工夫だって、身の回りの物事をいかに無理なく役立てるか、それが大事ですね。

踏み込み温床の作り方・家庭菜園向き@さとやま農学校
踏み込み温床の作り方・家庭菜園向き@さとやま農学校

今日はひとまず、ミニマムサイズの枠の作りこみをしました。20センチほど地面を掘り下げてあります。土の中は保温効果が高いので、もっと掘り下げてもいいのですが、これ以上は切り返しなどの作業性が悪くなります。この続きはまたお伝えします。
そして3月からは東京での講座も二つ開講を控えています。こんな時代だからこそ、土と大事に触れ合いましょう。
まだ枠がありますので、どうぞご参加ください。

さとやま農学校@国分寺カフェスロー(外部リンク)
 

街で自然農@世田谷ものづくり学校