こんにちは。
神奈川・相模原で自然栽培の野菜とハーブを栽培している「すどう農園」です。
昨日のブログ「ローゼルの漬け込み」でご覧いただいたローゼルが、一晩でこんなにきれいな色を出してくれました。
さあて、この色と酸味をどう活かすか、そこが加工事業の頭の使いどころです。
ローゼルは、なかなかすごいクエン酸の酸味があります。
ただし、それ以外の香りが今一つない。
梅などは、酸味もありますが、独特の香りがありますね。
だからジャムにしてもお酒にしても美味しいのですが、ローゼルは加工すると酸味ばかりが引き立ってしまう、バランスが今一つのものと思えます。
ハーブてぃーであれば、別のハーブとブレンドすればいいのですが、さてそれ以外の加工となると、どうするのが良いかと加工部のスタッフと知恵を絞っているところです。
ローゼルに限らず、新しい加工品を開発するのは時間がかかります。
試作を繰り返して、モニターをしてもらい、そうして市場に出して、それでも売れなくて製造取りやめになった商品もあります。
農家が自分の生産物を加工することでさらに付加価値をつけて消費者に直接売る、というのがいわゆる「6次産業」なのですが(1次産業×2次産業×3次産業という意味です)実際は加工業者に丸投げしての委託加工であったりすることが多いのです。そうすると結局は、製品を作るイニシアティブが加工業者さんに行ってしまうことになりやすい。農家は単なる素材の提供にとどまってしまう。これでは従来の枠組みと同じです。
すどう農園も平成23年に国から「6次化認証」を取りましたが、認証を取ったからといって、それで売り上げにつながるというようなことはありません。ひたすらああでもないこうでもない、と試行錯誤の繰り返しです。
そうして農産物も、今までお付き合いしていた生産者さんが高齢化でお辞めになったり、このところの気候変動で生産がガタ落ちになってしまったり、そんな荒波を肌身で感じながらの加工です。
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