自然農・固定種のブロッコリーの種取り
こんにちは。
神奈川で自然農の野菜やハーブを育てる「すどう農園」です。
「自給のための無農薬栽培の野菜づくり教室・さとやま農学校」で育ててきたブロッコリーが花を咲かせています。
ブロッコリーはアブラナ科ですが、いま農家が栽培しているブロッコリーのほぼすべてが交配品種です。それが悪いというのではありませんが、最新品種のブロッコリーほど、簡単に花が咲かないように(つまり流通過程で花が咲いてしまうと商品価値がなくなるので、できるだけ棚もちが良いように)つくられています。
これまで、ヨーロッパのブロッコリーの固定種を何種類か栽培してきました。
そのなかで、いま写真のように花を咲かせている品種が、おそらくいちばん、ここの畑に適しているように思えます。
ヨーロッパの種苗は固定種、エアルーム(代々種取りをされてきた品種)、有機認証のものなどいろいろあって、そういう点はさすがだと思いますし、ヨーロッパで有機認証を取るには種苗からそもそも有機認証を取ったものを使っていないといけません。日本では有機認証の種苗がほとんどつくられていないので、有機栽培の認証の際には種苗までは一般のものも使えます。
アブラナ科の花は、今ミツバチと戯れてかわいらしいものです。
この種を取り、そしてまた蒔くわけですが、7月の種まきに間に合えば年内に収穫できるのですが、さてどうなるでしょうか。
早く種が熟すかどうかという生理的な形質も種を取るときの大事な要素です。
ブロッコリーより先に花を咲かせたカラシナ系は、そろそろ鞘をつけ始めました。
鞘がまだ熟しきっていない段階で、おおむね刈り込んで通路に敷いて土に還します。この段階に栄養があるからです。
入れ替わりにクリムゾンクローバ―が今年も深紅の花を咲かせています。
年々土が肥沃になってくるので、クローバーの背丈もだんだん高くなってきましたから、野菜を覆いつくさないよう、気を付けます。花に埋もれて吸い込まれそうな、夢見心地の初夏の畑です。