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畑仕事は続けるほど面白い

固定種カボチャの自然栽培・さとやま農学校@すどう農園
固定種カボチャの自然栽培・さとやま農学校@すどう農園

こんにちは。
 

「すどう農園」です。
 

「自給のための野菜作り教室・さとやま農学校」は、一度受講されたら翌年以降も気が向いたときに来られる仕組みです。追加の参加費はいただきません。野菜作りは一年の四季の移り変わりをめぐって身につくものです。数回のセミナーで表面的なテクニックばかり教わっても、本来の「農」が持つ生活に根差した面白さはわかりません。ましてやオンラインでは到底無理です。
 

春の土、初夏の風、梅雨の雨、夏の太陽と、折々の風土に身を任せて、理屈抜きで身に染みるもろもろが農の面白さです。
そしてその面白さが、しみじみとわかってくるのが、やはり二年目からです。
何しろはじめの一年はめまぐるしいままに過ぎてしまいます。
そこを改めて二年目から嚙みなおす。それが大事。

自然栽培の野菜作り教室@さとやま農学校・すどう農園
自然栽培の野菜作り教室@さとやま農学校・すどう農園

昨年の受講生の人たち向けの補講の日。
去年の今頃は緊急事態宣言で来られなかった人が多いので、フォローをしています。
カボチャの自然栽培の畝立てとマルチ張りを学びました。だいぶ暑いので、少しづつ無理せず、基本形を学びます。
 写真のポリマルチは、今の脱プラスティックの流れからすると望ましくないものかもしれませんが、真夏の畑に伸び放題になった草の合間に、どこにあるかもわからなくなる。そんなことも多いものです。本にあるように傍らで麦を育ててから刈り倒して敷き草にするというような手法は鮮やかですが、いきなり誰がやっても成功するわけではありません。
一方で、昨年からの自粛の影響で、私たちは一様に体力が落ちています。紫外線にも弱くなっているし、その反面、気候変動で太陽も雨も激しくなっています。そのあたりの現実的なギャップを手堅く埋めて、まずは無農薬でも収穫できるようにする。そのためにはいろいろな方法があるということを知ってほしいと思っています。正解は一つではないこと。迷うこともまた楽しいものです。なにしろ農業は一生が一年生ですから。