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豪雨の後の自然農のトマト

自然農法・無肥料栽培のトマト作りを学ぶ@さとやま農学校・すどう農園
自然農法・無肥料栽培のトマト作りを学ぶ@さとやま農学校・すどう農園

こんにちは。

神奈川で自然農法の野菜やハーブを育てている「すどう農園」です。

 

全国各地の豪雨、大変な被害を出しています。これほど長く雨が続くのも梅雨ですら珍しいことです。

心の痛む思いです。
おそらくは、こうした天気は残念ながら常態化していくことでしょう。
いつ何が起きてもおかしくない、かつての農事歴では役に立たない、そういう時代です。

それでもしかし、種を蒔くこと、苗を植えることにはいつも喜びがあります。

厳しい気候でやられるもの、異常な虫の繁殖でやられるものも多いけれど、それでもまた種を蒔く。
それは嬉しいことです。今度こそ、と。

自給のための無農薬の野菜づくり教室・さとやま農学校」も、雨が強いときにはハウスで種まきや苗の手入れ、ロープワークの実習などこなしながら、この期間をくぐり抜けてきました。

とりわけ雨に弱いトマトは、今年は以前にもまして豪雨を前提とした栽培体型にしました。
そもそも化学肥料は一切使いませんし、ここには家畜がいないので動物性の厩肥(きゅうひ)は一切使っていませんが、例えば米ぬかぼかしなども使っていません。

しかし大きな雨が降れば、地中の肥料が水に溶けて根から吸収されます。それがトマトの場合にはことさらに枝葉を伸ばす、いわゆる「暴れる」草姿になってしまいます。ハウス栽培であれば水分を調整できるのですが、露地栽培では雨が降れば、たとえ上は雨除けをしても、トマトの根は地表近くを水平に2m近く伸びるので、存分に水を吸うわけです。農家さんのなかには、伸びた根をスコップで切る「根切り」をする場合もあります。果樹の抑制栽培に通じる手法です。
 

そんな形で今回の一週間に渡る豪雨も、トマトは元気に乗り切っています。
とりわけ大玉トマトについては、草を生やして雨を吸わせる「草生栽培」をしています。なにか一つだけの手法でオールマイティということはありません。そもそもテクニックは、あくまでも手先のことです。それ以前の根本的な原理をよく理解。といっても難しい秘密の智慧があるわけではなくて、小中学校で習う程度の基本的なことです。そこからあれこれのテクニックをやってみる、その順序です。

 

以下、いつものようにフォトギャラリーになっています。写真をクリックすると説明があります。