· 

固定種ダイコンの種取り・その後

固定種ダイコンの自然栽培・無農薬栽培
固定種ダイコンの種取り@すどう農園

こんにちは。

 

神奈川・相模原(相模湖)で自然栽培の野菜やハーブを育てながら農的暮らしの講座を開催している「すどう農園」です。

 

夏至を過ぎて、これから迎える夏の合間にも、太陽は一日づつ短くなっていきます。猛暑でも残暑でも、それはそれとして7月にはヒグラシが鳴き始めて、お盆を過ぎればどことなく寂しい夜の気配を感じます。だんだんと心身のリズムは当時に向かって鎮まっていく頃合いです。今年は本当にコロナの影響で今なおマスクが強いられていて、閉じること、閉ざすことが日常になってしまいました。このことの揺れ戻しが、もうすでに色々な形で人それぞれに出てきていることでしょうし、取り分け子供達にはどんな影響を与えているかは伺い知れない深いものがあります。何度も繰り返していることですが、できるだけいま暑い盛りに、五感を開いて、目や耳以外の感性で外界とつながるようにしていきましょう。外でマスクも取れない環境であればせめて台所で、野菜を料理しながらじっくり感じるだけでもいいと思います。
 

写真は固定種の「練馬大根」です。すでに種を落とした後の姿を抜いてみると、実はずっしりと重いのです。これがカブと大きな違いですね。カブとダイコンの違いは、そもそも食べる部分がカブは胚軸であるのに対してダイコンは根です(青首の青い部分は胚軸ですが)。そうして種を付けた後の様子もこれほど違う。なんだかまだ青い葉がついているので、試しに植えたままにしてあります。すどう農園の流儀として、とにかく最後の最後まで見届ける。まあそんなことをしているから非常に効率もよろしくないわけですが、でもこんな風にことあるごとに感じることが大事なのです。

 

秋から始まる「さとやま農学校2020ショートコース」の前触れも兼ねて農園の説明会をゆるりと開催します。これまで夏の開催はしていなかったのですが、今年はやはりお問い合わせも非常に多く、周囲でも移住を考えている方、既に動き出した方が例年以上に増えています。東京への人口流入が依然止まらない一方で、都会から出ていく動きが少しづつ出てきているとすれば、それはコロナの時代のせめてもの救いでしょうか。