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渋柿の秋

今は甘柿がほとんどなので、無農薬栽培の渋柿は貴重です。
今は甘柿がほとんどなので、無農薬栽培の渋柿は貴重です。

柿を干す季節の始まりです。

昨今は温暖化のために柿をさらしても腐ってしまうことが多くなり、この辺では干し柿を見かけることも減りました。雨が多くなって湿度が高くなったのも干し柿が減った原因としてあるでしょう。
でもやっぱり冷え込んできた青空に秋の味覚を吊るして干すのは気持ちが良いものですね。
干し柿の甘さは、生の甘柿とはまた別の味わいがあります。秋の柔らかい日差しを濃縮して冬に向かう滋味は干し芋と並ぶ冬の代表です。
そしてもう一つの渋柿の利用法は柿渋です。農園には4年目を迎えて熟成させている柿渋も少しだけ取ってあります。この柿渋で何を染めようかとずうっと思案中。柿渋がコロナに効くとかいうテレビを見た方から問い合わせもありましたが、販売はしていません。むしろ、これを機会に、渋柿を採って二年も三年もかけて熟成させる道のりを楽しんで欲しいものです。そんな農的生活の多様性をもっと伝えられる場でありたいと思いながら今年も「さとやま農学校2021」の説明会を開催します。どうぞお気軽においでください。