· 

春を待つフェンネルとヨモギ、ネトル

フェンネル 自然栽培 固定種 農業体験首都圏 体験農場首都圏 ハーブ教室首都圏  さとやまハーバルライフ  無農薬栽培 種取り
フェンネルはこうして若い株を伸ばしながら冬を越します。ここまで来ると強い。すどう農園

こんにちは。

 

神奈川・相模原(相模湖)で自然栽培の野菜やハーブを育てながら農業体験の講座を開催している「すどう農園」です。

寒暖差の大きな毎日ですね。でも全国的にやはり暖かい冬です。北国の各地でも雪が少ないという話を聞きます。温暖化の影響はかなり大きなものがあります。スキーができない、というだけの話では済まない大きな事態になりつつあるのですが、都会で話題になることがあまりないようですね。今年の猛暑さえ、すでに忘れられてしまいそうな、いったい私たちが生きているあかしである五感のひとつ、皮膚感覚はどうなっていくのかと危うく思います。
 

ずいぶん枯れこんだハーブ園では、すでに春に向けての兆しが出ています。上の写真はフェンネル。種を落としたばかりの古い株の足元に、すでに新しい芽がしずかに身を潜めています。この一なら北風もうまくよけられるでしょうし、足元は親株が守ってくれるので冷え込みからも守られます。地中海では野草のように生えているそうですが、上手な年越しの仕方です。フェンネルの品種はいろいろとあって、この農園にあるのはハーブ・スパイスとして使うものですが、カブがもっと大きなものは野菜として使えます。来年の春は、今あるフェンネルとは別にそちらも仕込んでみたいと思います。暑い夏に2mを越す草姿が涼しげなのも魅力ですから。

ネトル 自然栽培 固定種 農業体験首都圏 体験農場首都圏 ハーブ教室首都圏  さとやまハーバルライフ 無農薬栽培 種取り
真冬も元気なネトル。植えて4年目になり、確実に冬にも強くなってきました。すどう農園

ネトルも4年目になりますが、確実に冬に強くなってきました。いつもは花粉症の季節に若い葉が間に合わないのですが、これなら大丈夫そう。この先の木枯らしで一時やられても、すぐに復活してきそうです。ネトルの効用はこのブログでもたびたび紹介していますが、血液を浄化する働きが強いこと、そして強壮作用もあるので夏にバテた時などはネトルの味噌汁で、ぐっと元気になります。収穫の時は、とにかくトゲに気を付けて素手で葉決して触らないこと。蕁麻疹のような状態になって、人によっては数日かけて大変な思いをします。手袋と長袖で収穫したらビニールにすぐ入れて、台所で沸かした熱湯にすぐ入れる。そこまで安心はできません。花粉症にも効くという声が多く、私は花粉症でないのでその点は分かりませんが、春先には欲しがる人も多いことかと思います。楽しみです。

ヨモギ 自然栽培 固定種 農業体験首都圏 体験農場首都圏 ハーブ教室首都圏  さとやまハーバルライフ 無農薬栽培 種取り
背後のコンクリートによる蓄熱作用と反射光のおかげで、真冬でも青々と育つヨモギ。すどう農園の近くで

ハーブ園のすぐ近くの路傍のヨモギです。コンクリートに吹きだまった僅かな枯葉の腐植層に根を生やして、これほど元気に育っています。畑のヨモギはすっかり枯れているのに、この違いはすごいですね。背後のコンクリートが光を反射し、しかも熱を蓄えてくれるのでここだけ気象環境が違う。いわゆる「微気象(microclimate)」というものです。パーマカルチャーで自然界のデザインを学んだ人なら聞いたことがあるかもしれませんね。都会のヒートアイランドやベランダなども規模は違えど類似した微気象の条件を備えていますね。あるいはコンビニの周囲では夜中でも明かりがついているので影響を受けて野菜が正常に育たないことがあります。人間に眠りが必要なように、野菜には暗い時間も必要なのです。

自然栽培 固定種 農業体験首都圏 体験農場首都圏 野菜作り教室首都圏  さとやま農学校 無農薬栽培 種取り
2020年からの新しい講座で講師を務めるガーデナーの矢田陽介さん。藤野に在住のガーデナーで「さとやま農学校」のOBでもあります。

こうして冬を迎える「すどう農園」のハーブ園では来年(2020年)の春から新しい講座を企画しています。

既に告知をしている「さとやまハーバルライフ2020」に並行して、さとやま農学校OB(1期生(2014年コース)の矢田陽介さんを講師にお迎えしての新しい講座も企画に入りました。矢田さんは、農学校を修了したあと、ご家族でお隣りの藤野に移住されて、古民家をリノベーションしながらガーデナーとしてご活躍です。


写真は、講座の予定地になる畑の一部です。
今年は手が回らずにノーマンズ・ランドになって、ここもイノシシに荒らされました。来年は災い転じて福となすべく、いまの草ぼうぼうの状態からデザインプランを立てて場所を再生させる立体的なワークショップ形式になりそうです。プランの詳細は矢田さんにお任せしたので、やがて皆さんに告知します。ぜひ農学校の皆さんを優先してお誘いしたい、素敵な講座になること請け合いです。奥の竹林からは「さとやま農学校5期」の卒業生さんが家をリノベーションするための土壁の竹を切り出してストックしています。こちらの設計は同じく農学校4期の角田さん。こんな風に、色々な人たちが「さとやま農学校」のご縁で交差するようになってきました。嬉しく思います。こうして冬は毎年、春以降の打ち合わせや仕込みをやっています。こういう時期も楽しいものです。

 

首都圏から日帰りの農業体験・さとやま農学校」の2020年コースの現地説明会は、お申し込みを受け付けています。「とりあえず、どんなところか見てみたい」という方は、どうぞお越しください。じっくりご説明したいので、毎回少人数で開催していますので満員締め切りになった回もあります。本講座のお申し込みをいただいた方には、講座の始まる前から様々なお楽しみ特典があります。