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地元の道志川にて、春の河原の野焼きです。
野火は季節の句読点。
種や虫や、地表のいっさいを炎で鎮めて改行です。
迷い込むほど深い夏の草むらは、小さい頃に経験していないはずなのに、なぜか心象風景として蘇ってくるから不思議。
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河原を舐める炎は生きたよう。
この勢いだと、さすがに熱くて寄りきれません。
燃えた後の草木灰はミネラルの塊です。
とりわけ川岸の草は山の落ち葉などの滋養を吸っているから素晴らしい肥料です。
ひととき真っ黒な土一面も、いずれ背丈を越えるカヤと柳の群生に還るのです。
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