お茶摘みの手伝い

「つくいやさい」のお仲間が「宮本茶園」として新しくお茶の栽培を始めました。
もとからある茶畑を借り受けての施業です。
手間をかけながらオーガニックな茶畑に変えていく作業。
藤野町の北部・佐野川地区はとても景色の良いところなのですが、急な斜面の作業は簡単ではありません。
連休明けの収穫は、まず一人では無理なので、刈り取りには農協の人など数名がかりであたります。昔のような「茜たすきにスゲの笠」という風景はなくて、トリマーを操作しての作業は、刈り取りの呼吸を合わせていく作業です。刈った茶葉は、醗酵させないように広げながら、大急ぎでごみや古い葉を人海戦術で取り除きます。
それを離れたところにある製茶工場へ。
数年前まではこのエリアにも独自の製茶工場があったものでしたが、離農が進んで工場も閉鎖になりました。お茶そのものが飲まれなくなったこともあるのでしょうが、しかし、こうして新芽の香りは、記憶をさかのぼります。
茶や米は、どちらも照葉樹林文化とともにやってきた植物ですが、初夏になくてはならない原風景と思えてきます。