津田カブの種取りに向けて

毎年種取りをしている津田カブが、今年も種をつけ始めました。
小さな鞘が見えてきて、あともう一息です。
よほどの暴風雨でもなければ、このまま種をつけてくれることでしょう。命のつながりを感じられる節目です。

右の写真は、枯れて萎びたカブです。
大きなカブだったので、まだしっかりした質感がありますけれど、おそらく中はもうかなりのスカスカでしょう。


ありったけの精を凝縮して、次に託す潔さ。

鞘が太るのが梅雨のさなかなので、晴れた合間に株ごと切り取って、雨風を避ける場所に吊るして干します。鞘がはじけてこぼれた種を下に敷いたシートで集めるか、いっそ袋を下からかぶせるか、そんな算段で種を採り、ごみを除き、もう一回天日で乾かしてあとは夏の終わりまでしばしひと眠り。

夏の終わりにはまた畑に還って小さな芽を伸ばすのです。