和ワタ(和棉・和綿)の栽培記録2021

ワタという漢字は、収穫前のものを「棉」とし、収穫してから繊維として利用されるまでを「綿」と書き習わすようです。
なので、ここでは「棉」と「綿」の両方の字を使います。
2021年に岸田紀子さんからご提供頂いた和棉の種を蒔いて収穫までこぎつけました。2022年には農学校の皆さんと本講座の合間にゆっくり棉が綿になるまでをご一緒したいと思います。
食べるための植物と違って工芸作物は、収穫してからの手仕事に妙味があります。
それは労働と思ってやると大変な手間になるので、衣食住の中でも一番自給が大変なのは「衣」ではないでしょうか。
それゆえに、かつては麻でもなんでも、ときの権力によってかなり強権的に作らされていたのではないかとも想うのです。
逆に、いま私たちが身につけるファーストファッションの、なんと安いことかと、それもまた驚きです。どうすればこんなに大量の綿ができるのか、しかもこんなに安いのか、と。食の世界以上に見えないものですね。