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無農薬栽培のパプリカの育て方・間引き

こんにちは。

無農薬の野菜作り教室・さとやま農学校」を主催している「すどう農園」です。

昨日の水曜コースでは、無農薬栽培のパプリカの収穫をしました。中南米原産のトウガラシがコロンブスによってヨーロッパに渡り、トウガラシを甘く改良したものがピーマンです。パプリカはピーマンがさらに改良されて肉厚、重厚になったものです。カラーピーマンはパプリカよりは小ぶりな品種です。パプリカの中にはこだまスイカくらいの大きなものもあります。これは表面が焦げるくらいにじっくり焼いて、焦げた皮をむいたらジューシーな果肉を食べます。日本ではなかなかそういう品種はないですね。
 

ピーマンは青い未熟な実を食べますが(だから子供にピーマン嫌いが多いのでしょう。その場合にはしっかり熟した赤ピーマンのほうが喜ばれたりします)パプリカはしっかり完熟させて食べたいものです。何しろ市販のパプリカのほとんどは輸入品ですから植物検疫の決まりによって、熟した成果を輸入することはできません。そのために日本の港に着いた時点では青い未熟な状態です(バナナなども同じですね)、それを港の室(むろ)で追熟させて色を付けるわけです。本来のパプリカの味を味わうには畑でしっかり完熟させて収穫するようにしましょう。しかも無農薬のパプリカとなれば、これは相当の贅沢です。
 

パプリカの花はピーマンと同じように着花しますが、ピーマンの場合と違って一つ一つを大きくすること、そして完熟するまで時間をかけるために花を間引く必要があります。なおかつ重たいパプリカをしっかり持ち続けるだけの太くて丈夫な枝にすることなど、ピーマン以上にケアが必要になります。逆に言えば、パプリカが作れるようになればピーマンやトウガラシはそれほど難しいものではありません。

さとやま農学校2020秋のショートコースもおおむねお申し込みが埋まってきました。さっそく今月から9月の開講に先駆けて独自の動画を配信しますので、お申込みはどうぞお早めになさってください。夏の猛暑や台風をくぐって秋冬に向かう中での野菜づくりは、年々難しくなってきています。初心者の方が失敗しやすいポイント・化学肥料を使わない無農薬のプランター栽培なども含めてサポートします。