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ブロッコリ固定種の自然栽培②

無農薬自然栽培のブロッコリの固定種の農業体験講座@さとやま農学校
固定種のブロッコリの自然栽培

こんにちは。

 

神奈川・相模原(相模湖)で自然栽培の野菜やハーブを育てながら農的暮らしの講座を開催している「すどう農園」です。

固定種のブロッコリの春まきの様子を、前回の投稿に続いてレポートです。芽がだいぶ出てきました。アブラナ科の種は、コマツナやチンゲンサイなどの漬け菜類は地面に直まきOKですが、キャベツやブロッコリーなどは育苗してから畑に定植することが多いですね。夏まきの場合なら直まきで間引いていく方法もできますが、昨年のように猛暑のあとに大雨続きというような場合は、両方のやり方で行くのがリスクが少ないです。

 

小さな芽が出た段階で、土から浮足立って根がみえるようなものや傾いて伸びているものはピンセットで治してあげます。あるいは双葉の形が非対称なものは間引くこともあります。ここまでしても、発芽したものがすべて元気に育つわけではありません。路地に直まきした場合には、この段階で淘汰があって、育ちの悪いものは枯れて、生き残った元気な兄弟の栄養分になっていきます。たとえばカマキリの子供は生まれた瞬間から共食いを始めますね。あれは生まれたばかりのカマキリにとって最良の栄養源が兄弟だからです。なんだか残酷な話ですが、何しろ自分と同じ栄養分なのですから最も合理的な食べ物です。同じようにブロッコリにとっても、うまく育たないで朽ちていく仲間は貴重な栄養源なのです。ブロッコリやキャベツが種をたくさんつけて、その種が地面にこぼれるというのは、まずは仲間同士で支えあって育ち、虫が来ても誰かが食われて誰かが生き残っていく。個を越えたレベルでの生存戦略があります。

固定種野菜の種取りを農業体験@さとやま農学校
固定種ブロッコリの無農薬自然栽培@すどう農園

晴れた日が続いていますが、この先まだまだ気温の変動があります。冷え込みよりも恐ろしい爆弾低気圧というのもいずれ来るわけで、リスクを分散するために種は何回かに分けて蒔いていきます。春の彼岸を過ぎて地温が上がってきたら直まきもします。いろいろな種類を少しづつ種をまいていくことで昨今の気候変動に対処していきます。写真のブロッコリーの苗は踏み込み温床で育てていますが、この先は昨年同様に「スーパーセル育苗」にかけていきます。

首都圏から日帰りの農業体験・さとやま農学校」は、コースを増設したのでまだ少し枠があります。さらに「さとやま農学校・初夏のショートコース・ハーブ編」も始まります。緑萌えるハーブ園でハーブの旬を味わってください。
さとやまオーガニックガーデン」ではナチュラルなガーデニングがプロのガーデナーから学べます。
毎年好評の「さとやまハーバルライフ」も6年目に入りました。

「相模湖まで来るのが難しい」という方には「街で自然農@世田谷ものづくり学校」があります。都心とは思えない素敵なエアポケット空間で野菜や果樹に癒されてください。「手仕事」の一人者で、とても気さくで楽しい石田紀佳さんの「てしごとワークショップ」とご一緒できます。

「仕事の帰りに家庭菜園や醗酵食のことを学びたい」という方には国分寺カフェスローにて「さとやま農学校@国分寺カフェスロー」があります。毎回、種や醗酵素材でワークショップをしながら、講座のない日はSNSも使って、皆さんの「都会でできる農的生活」をフォローします。和気あいあいとした講座です。

 

農的暮らしの始め方は様々あります。今年から第一歩を始めましょう。